美渡神社

神社名美渡八幡神社(ミワタリジンジャ)
旧社格村社
鎮座地岩手県一関市花泉町油島字明賀山1番地1
祭神高皇産霊神(タカミムスビのカミ)
例祭日旧3月15日
神事御膳神楽
宮司小野寺寛幸氏
連絡先〒029−3207
岩手県一関市花泉町油島字柿ノ木70番地
小野寺寛幸氏
電話 0191−82−4618
由緒
 延暦20年(AD801)坂上田村麻呂将軍東夷征討のため下向の折当地に滞陣、祭壇を築き夷狄征討の祈願をなす。御神徳により容易に東夷を平定す。将軍御上洛の途次立寄り、報賽せらる
 爾来大同2年(AD807)当地に社殿建立の沙汰があり、社領を下賜せられ神号を鬼渡大明神と号し奉る。以来気仙の邑主金為時春秋の代参怠らず、奥州鎮守府将軍源頼義父子、平泉歴代の府主信仰す
 永徳2年(AD1382)葛西詮清更に社領を定め社殿修築等の事あり
 天正18年(AD1560)秀吉公奥州仕置により葛西擾乱、邑主上油田金七郎落魄の折兵火により社殿焼失し、社領祭田等没収せらる。ここに於いて宮司役氏灰燼を払い小祠を造り古代の遺風を慕い、3月、9月15日を大祭日とし土俗集いて崇敬す
 宝暦9年(AD1759)社殿改築、明治8年(AD1875)5月、油島村村社に列す。明治12年(AD1879)美渡神社と改称し奉る。昭和2年(AD1927)拝殿改築、御本殿とも銅板葺きに模様替えする
見取り図 交通
 JR花泉駅から南西に約2km
境内のたたずまい

写真1−1
一の鳥居の写真  参道入口の一の鳥居は平成15年に整備されました

 写真中腹の鳥居は二の鳥居
 嘗てあった三の鳥居は現在は基礎を残している
 鳥居の笠木の後ろに拝殿の屋根が見えている
写真1
一の鳥居再建前の写真  一の鳥居再建前の平成15年5月の様子

 参道入口には目印が無くて通り過ぎてしまい易かった
 社標の位置が変わっていることが分かります
写真2
本殿を正面からの写真  参道を登り切った正面には、手水鉢、狛犬、燈籠、拝殿が見える
 本殿に向かって右は境内社正二位宮
 向かって左は社務所
写真2−2
改修記念標の写真  参道を登り切ったところに『平成天皇在位十五年奉祝記念』事業の社標が建てられています
 一の鳥居再建もこの事業の一環でした

写真3
社額の写真  社額の文字は「美渡神社」と改称する以前の「鬼渡大明神」となっている
 薄れてはいるが彩色されていたことが判る
 鈴と鰐口の両方が吊されている
写真4
拝殿の彫刻の写真  拝殿の彫刻は彫りが細やかで素晴らしい
 蟇股のところには牡丹が、虹梁の木鼻には獅子が彫られている
写真5
拝殿等の写真  左から拝殿、幣殿、本殿
 拝殿と本殿の屋根は銅板葺き

 向かって右の境内社「正二位宮」は、坂上田村麻呂を御祭神として祀る
 大棟の上の飾りの名称、謂れ等は不詳

写真6
本殿の写真  拝殿同様に細工の細やかな本殿
 鬼板の上には鯱が乗っている
 コンクリート基礎と束、脇障子等は最近補修されたもの
写真7
本殿の装飾の写真  上部の棟木を支えているように見えるのが瓶束で、桃の実の意匠という
 薄れてはいるが彩色されて十二支がまだ残っている

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