豊受神社

神社名豊受神社(トヨウケジンジャ)
通称御伊勢堂(オイセドウ)
鎮座地岩手県一関市赤荻字荻野332番地
祭神豊受大神
例祭日旧9月16日
管理者 〒021−0041
岩手県一関市赤荻字荻野122番地
小野寺栄悟氏
電話 0191−25−2417
由緒

 不詳

 江戸時代に編纂された宝暦風土記、安永風土記に記載あり

 宝暦風土記
一 伊勢宮 品々右同断伊勢宮屋敷喜衛門地形の内相建三月朔日祭日 棟札無御座候
   ※「品々右同断」とは「勧請年月由緒共相知不申候」を指す

 安永風土記
一 伊勢社
 一小名 御伊勢堂
 一社地 竪六間横四間
 一社 南向三尺作
 一地主 松木屋敷喜左衛門
 一別当 右喜左衛門
 一祭日 三月十六日 九月十六日

 現在の管理者は上記地主別当の裔です
交通
境内のたたずまい

従前の様子
写真1
境内入口の写真  神社へは北側から進みます。公道から境内を見た様子です
 社殿の向こうの建物は集会所です

 社殿と手前の公道との間には大きなケヤキ(槻木ともいう)の切り株が残っています
 この付近には、近年まで更に大きな槻木がありました

 昔、地主別当の屋敷(旧御伊勢堂屋敷)にとても大きな槻木があったと言われています。現在の管理者の屋敷西隣に当たります
 太さは、13人が手を繋いで一周するほどのものだったと伝えられています
 国道4号と国道342号の交差する大槻という地名や、我が国最初の辞典『言海』を編纂した大槻家の姓は、この槻木に由来するものと言われています

 左の通路(参道)を南に進みます

写真2
参道分岐の写真  参道を少し進むと集会所間際で分岐し、写真左の参道を進むと、社殿とその周囲の石祠群を正面に見る事が出来ます

 本殿は南向きに建てられています
 この写真では社殿は右側面です
 元は山神社の左脇にあった「御神馬」もここに移されています(社殿の後)

 昔あるとき、難産に苦しむ者がいたそうです
 胆沢郡(現在の奥州市)のある所に大層腕の良い産婆さんがいるというので、この近辺で最も早い馬を走らせて迎えにやらせました
 そして無事に出産できたので、感謝の祈りを込めて神馬像を奉納したと伝えられています

写真3
社殿の写真  本殿の屋根は、平成6年10月に葺き替えられました  本殿の正面には集会所が間近に建っています
 これは左側面の様子です

 鈴はありません

写真4
社額の写真  社額は新調されました

 元は集会所の南側にあった境内社「山神社」も一緒に祀られるようになりました

写真5
境内の写真  右の通路が参道です。境内を南端付近から撮影しています
 この集会所は「中道公民館」といい、この地区の皆さんで維持管理しています

 境内には多数の杉の木がありましたが、周囲の宅地化により苦情が寄せられ、やむなく伐採されてしまいました
 伐られた材は薪として利用され、近い内に静謐な境内に戻る事でしょう

写真6
境内南側石祠群の写真  集会所と杉材の間には、石祠が建ち並んでいます
 本来の参道はこちら、南側から進入するものでした



令和3年11月20日現在で更新